太陽表面で発生した「ループプロミネンス」 太陽観測衛星が撮影

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽観測衛星SDOが、2024年8月3日0時8分54秒(世界時、日本時間9時8分54秒)にとらえたものです。30.4nmの極端紫外線で撮影されました。

太陽面の左端に「ループプロミネンス」と呼ばれるループ状のプロミネンスが見えています。プロミネンスは、太陽の上層大気であるコロナに浮かぶ低温のプラズマです。ループプロミネンスは「ポストフレアループ」とも呼ばれます。ループは太陽全体と比べると小さく見えますが、地球の数倍もの大きさがあります。

こちらは、そのループプロミネンスのクローズアップ映像です。噴き上がったプロミネンスがループを描きながら落ちていくようすが映し出されています。プロミネンスが落ちていくようすは、雨にたとえて「コロナレイン」とも呼ばれます。(参考記事)太陽に降るプラズマの雨「コロナレイン」

映像はSDOがとらえたもので、30.4nm、21.1nm、19.3nm、17.1nm、13.1nmで撮影した映像が順に表示されます。波長によって異なる温度領域がとらえられています。30.4nmの映像で、ループプロミネンスが最もはっきりと見えています。13.1nmの映像では、太陽フレアが発生していることも分かります。

Image Credit: NASA/SDO
Video Credit: SDO/NASA/Helioviewer.org

(参照)SDOHelioviewer.org