2024年5月27日に発生したX2.8の太陽フレア

2024年5月27日16時08分(日本時)をピークとする、X2.8の大規模な太陽フレアが発生しました。画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽観測衛星SDOが17.1nmと30.4nmの波長の極端紫外線で撮影した画像を合成したものです。大きさの比較のため、地球の画像がはめ込まれています。

5月15日、太陽活動の第25周期で最大規模となるX8.7の太陽フレアが発生しました。その太陽フレアが発生した活動領域では、5月8日からXクラスの強力なフレアが頻発していました。15日以降、その活動領域は太陽の裏面にまわったため、地球からは見えなくなっていました。27日に観測されたX2.8の太陽フレアは、再び地球側に回り込んできたその活動領域で発生しました。

太陽フレアはX線の強度によってA、B、C、M、Xの5段階に分けられています。Xが最も規模の大きなフレアです。また、アルファベットの後の数字が大きいほど規模が大きいことを示しています。

こちらの映像は、5月27日の太陽フレアを30.4nm、21.1nm、19.3nm、17.1nm、13.1nmの波長の極端紫外線で撮影したものです。太陽全体の映像とクローズアップが交互に表示されます。波長によって見える温度領域が異なります。なお映像中の時刻表示は世界時になっています。

Image Credit: NASA/SDO
Video Credit: SDO/NASA/Helioviewer.org

(参照)NASA blog - Solar Cycle 25Helioviewer.org