5月29日〜6月1日に発生した4つの大規模な太陽フレア

2024年5月8日〜15日にかけて大規模な太陽フレアを頻発した活動領域が一度太陽の向こう側へまわり、再び表側に姿を現した際に発生したX2.8のフレアの映像を先日紹介しました。その後も同じ活動領域で4度、Xクラスの大規模な太陽フレアが続きました。

冒頭の映像は、5月29日のX1.4(ピークは14時37分[世界時、以下同じ])、5月31日のX1.1(ピークは22時3分)、6月1日のX1.4(ピークは8時48分)、同じく6月1日のX1.0の太陽フレア(ピークは18時36分)の映像をまとめたものです。NASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽観測衛星SDOが、17.1nmと30.4nmの波長の極端紫外線で撮影しました。波長によって見える温度領域が異なります。

太陽フレアはX線の強度によってA、B、C、M、Xの5段階に分けられています。Xが最も規模の大きなフレアです。また、アルファベットの後の数字が大きいほど規模が大きいことを示しています。

こちらは6月1日に発生したXクラスの2つのフレアの画像です。13.1nmと17.1nmの2つの波長の極端紫外線の画像を合成したものです。

Image Credit: NASA/SDO
Video Credit: SDO/NASA/Helioviewer.org
映像制作: Noriaki Okamoto

(参照)NASA blog - Solar Cycle 25Helioviewer.org