火星の砂の大地にのびる探査車の車輪の跡

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車オポチュニティが撮影したものです。オポチュニティのナビゲーションカメラでとらえた複数の画像を合成したもので、探査車の後方180度が映っています。

画像は15年前の今日、2009年2月13日(1798火星日)に撮影されました。この画像が撮影された前日、オポチュニティは南に向かって111メートル走行しました。画像にはその走行時に残された車輪の跡が北に向かってのびているのが映っています。左右の轍の間隔は約1メートルです。

こちらはアナグリフ画像です。ナビゲーションカメラの左右のカメラそれぞれで撮影した画像をもとに作成されました。赤青メガネを使うと立体的に見えます。

オポチュニティは、同じくNASAの火星探査車スピリットと双子(同型)の探査車です。スピリットは2004年1月3日、オポチュニティは同年1月25日に火星へ着陸しました。スピリットは2011年5月に運用を終了した一方で、オポチュニティは2018年6月まで観測を続けました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)Planetary Photojournal(1)(2)