淡く半透明な土星のリング

この画像には、土星探査機カッシーニがとらえた土星が映っています。黄色っぽく見えているのが土星本体で、斜めに走っている暗い筋は土星のリングです。土星のリングというと壮大なものを思い浮かべるかもしれませんが、画像に映っているリングは非常に淡く半透明になっています。

土星のメインリングは、場所によってアルファベットをつけて区別されていますが、画像に映っているのはそのうちのCリングです。リング平面の20度上から撮影しています。太陽光はリングの向こう側から当たっており、リングが陰になっているため暗く見えています。Cリングは非常に薄いため、向こう側の土星が透けて見えています。

画像は2008年4月25日に撮影されました。撮影時、カッシーニ探査機は土星から約150万kmの距離に位置していました。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal