衛星イアぺタスからみた土星

この画像には、カッシーニ探査機がとらえた土星が映っています。よく見ると、土星の衛星もいくつか映っていることが分かります。

2007年9月、探査機が衛星イアぺタスに接近中に土星の方向を振り返って撮影したものです。土星の主な衛星から見ると、リングはほぼ真横から直線状に見えます。ただイアぺタスは、主な衛星の中で唯一、公転軌道が大きく傾いているため、イアぺタスに近い位置から撮影したこの画像では、リングがやや斜めから見えています。

画像左端付近に衛星ディオーネ(直径1126km)、リングの左側にエンケラドス(直径505km)、土星本体の左側の縁、リングの影の近くにミマス(直径397km)、土星の北半球にレア(直径1528km)、リングの右側にテティス(直帰1071km)、画像右下のほうにタイタン(直径5150km)が映っています。

画像は2007年9月10日に撮影されました。撮影時、カッシーニ探査機は土星から約330万kmの距離に位置していました。

同じ日にカッシーニ探査機がイアペタスを撮影した画像は次の記事をご覧ください。「明るい領域と暗い領域がくっきり分かれる土星の衛星イアペタス

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal