カッシーニ探査機が撮影した、土星のリングの向こうに見える天王星 | アストロピクス

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カッシーニ探査機が撮影した、土星のリングの向こうに見える天王星

この画像には、カッシーニ探査機がとらえた土星のリングが映っています。ただよく見ると、画面左上に青い点が見えます。これは土星の一つ外側を公転する太陽系第7惑星の天王星です。画像は2014年4月11日に撮影されたもので、2004年に土星へ到着したカッシーニ探査機が天王星をとらえたのは、このときが初めてでした。

大気に含まれるメタンが赤い光を吸収するため、天王星は青っぽく見えます。なお天王星を見えやすくするため、この画像では天王星の明るさを4.5倍強調しています。画面右下に見えるのは土星のAリング、画面中央に見える細いリングは土星のFリングです。

画像の撮影時、カッシーニ探査機がいる土星は天王星から28.6au(天文単位)離れていました。なお1天文単位は、太陽と地球の平均距離に相当する約1億5000万kmです。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal