周回機が宇宙からとらえた火星探査車パーサヴィアランス

この画像は、火星表面を移動しながら観測を行なっているNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスを宇宙からとらえたものです。火星上空を周回中のNASAの火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが撮影しました。中央に映る白い点がパーサヴィアランスです。画像には車輪の跡もかすかに見えています。

2021年2月に着陸した場所から700mほど離れたところにいるパーサヴィアランスを撮影したものです。ただしパーサヴィアランスは直線的に移動しているわけではないので、より長距離を移動しています。

こちらは着陸地点から210火星日(2021年9月22日)までのパーサヴィアランスの移動経路を示したものです。マーズ・リコネッサンス・オービターは、着陸直後のパーサヴィアランスを宇宙から撮影したこともあります。なおパーサヴィアランスの移動経路についてはこちらの記事をご覧ください。

2021年10月8日には火星が「合」を迎え、地球と火星が太陽をはさんで反対側に位置することになります。その関係で、NASAは10月2日から16日にかけて、火星探査機へのコマンド送信を停止することにしています。その間、パーサヴィアランスはカメラでダストデビル(塵旋風)を監視するなどの気象観測を行う予定です。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona

(参照)Mars Exploration Program(1)(2)HiRISE