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この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティが撮影した「自撮り」画像です。
キュリオシティは2012年に火星のゲール・クレーターに着陸して以来、アイオリス山(シャープ山)を登りながら調査を行っています。このパノラマが撮影されたのは、アイオリス山の裾野にある「マレー・ビュート(Murray Buttes)」と呼ばれる地域。向かって左の奥には「M12」と呼ばれる丘が見え、キュリオシティのすぐ右上にはアイオリス山が見えています。M12は、およそ7メートルの高さがあります。
パノラマ画像は、キュリオシティのロボットアームの先端に設置されているカメラ「MAHLI」で撮影されたおよそ60枚の画像を合成したものです。元の画像のほとんどは2016年9月17日(1463火星日)に撮影されました。キュリオシティの左下に見える掘削穴付近は、9月20日(1466火星日)に撮影されたものを組み合わせています。
画像の左端から右端まで、290度ほどの範囲が映っています。画像中央、キュリオシティのマストがあるのは北東方向で、画像左端は西、右端は南南西です。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS