この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車「パーサヴィアランス」が捉えた火星の空です。画面右上側に光る点が一つ見えています。パーサヴィアランスの公式アカウントのツイートによると、これは火星の衛星(月)ダイモス(デイモス)です。2021年8月15日(火星着陸から173火星日)に、パーサヴィアランスのナビゲーションカメラ(Navcam)で撮影されました。
火星には、フォボスとダイモスという二つの衛星があります。地球の月と比べると、どちらも非常に小さな衛星です。大きさはフォボスが27×22×18km、ダイモスの方がひとまわり小さく15×12×11kmです。
ダイモスは火星から2万3458kmほどのところを約30時間かけて公転しています。地球から約38万4400kmのところを公転する地球の月と比べると非常に近いところにありますが、サイズの関係で火星表面から見ると小さな点にしか見えません。
冒頭の画像のダイモス付近のクローズアップです。
こちらはNASAの火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが高解像度カメラHiRISEでとらえたダイモスです。
(参照)Mars 2020 Mission Perseverance Rover、NASA Solar System Exploration