探査車キュリオシティが火星表面から見た衛星フォボスによるダイモスの掩蔽 | アストロピクス

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探査車キュリオシティが火星表面から見た衛星フォボスによるダイモスの掩蔽

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティが2013年8月1日に撮影したものです。火星には衛星が2つありますが、比較的大きくて火星に近い衛星フォボスが、小さくて火星から遠い衛星ダイモスの前を通過しているようす(掩蔽)がとらえられています。41枚の画像をもとに作成されたもので、実際の経過時間は55秒間です。

フォボスの大きさは大きさは26×22×18kmで、火星の中心から9376kmのところを約7時間40分で公転しています。一方のダイモスの大きさは15×12×11km、火星の中心から2万3458kmのところを約30時間で火星を公転しています。

こちらは一連の画像のうちの1シーンですが、複数の画像の情報を重ね合わせて小さな地形を見やすくしてあります。フォボスの下側には「スティクニー・クレーター」が映っています。

キュリオシティはマストカメラ(Mastcam)の望遠レンズカメラで一連の画像をとらえました。NASAによれば、このような観測を行うことでフォボスとダイモスの軌道をより正確に把握するのに役立つとのことです。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Malin Space Science Systems/Texas A&M Univ.

(参考記事)
火星の衛星フォボスの詳細画像火星の衛星ダイモス

(参照)Mars Exploration Program(1)(2)