岩に登った火星探査車キュリオシティを宇宙から捉えた!

この画像は、火星上空を周回中のNASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが撮影したものです。画像の円内に、NASAの火星探査車キュリオシティが映っています。

キュリオシティは2012年8月6日に火星のゲール・クレーターへ着陸して以来、これまで25km以上を走行してきました。キュリオシティは現在、クレーターの中央付近にあるシャープ山の北側に位置する「Mount Mercou」という愛称が付けられた高さ6mの露頭(岩)付近を探査しています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/MSSS

キュリオシティが撮影したこちらの自撮り画像の中央奥に見えているのが、その岩「Mount Mercou」です(この自撮り画像について詳しくはこちら)。アストロピクスでは以前、キュリオシティが間近から撮影したその岩の画像や、その岩の上からキュリオシティが撮影したパノラマ画像を紹介したこともあります。

画像はその岩の上に登ったキュリオシティを、高度269kmから撮影したものです。この画像の解像度は1ピクセルあたり26cmです。キュリオシティは小型車ほどの大きさがあり、その存在をはっきりと確認することができます。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載された高解像度カメラHiRISEのウェブページ(アリゾナ大学)では、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。この画像は2021年4月18日に撮影されたもので、2021年5月21日のHiPODとして紹介されたものです。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

(参照)HiRISE