火星のクレーターの壁面にある凍った崖 | アストロピクス

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火星のクレーターの壁面にある凍った崖

この画像は、火星探査機トレース・ガス・オービター(TGO)が火星の北半球にあるクレーターをとらえたものです。このクレーターの場所は、撮影時には夕方遅い時間帯でした。かなり暗くなっているにも関わらず、クレーターの北に面した壁にくっきりと明るくなっている部分があります。

明るく見えるのは、真っ白な二酸化炭素の霜が崖を覆っているためです。霜は春には消えてしまいますが、この崖は極の方向(北)を向いているために霜が残っています。

こちらは霜が覆う崖の周辺のクローズアップです。

直径11kmのこのクーレターは、火星のアルバ山の北に位置しています。

TGOは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)とロシア・ロスコスモスが共同で進めるエクソマーズ計画で打ち上げられた探査機です。2016年3月14に打ち上げられ、同年10月に火星の周回軌道に入りました。

Image Credit: ESA/Roscosmos/CaSSIS, CC BY-SA 3.0 IGO

(参照)ESA