地球スイングバイへ! ベピコロンボがとらえた地球 | アストロピクス

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地球スイングバイへ! ベピコロンボがとらえた地球

2020年4月10日13時25分ごろ(日本時間)、日欧共同の水星探査機ベピコロンボ(BepiColombo)が、地球スイングバイを行います。地球の重力を利用してベピコロンボを減速し、太陽方向へと軌道を変えます。

冒頭の映像は、4月9日20時25分から24時(日本時間)の間にベピコロンボのモニタリングカメラで撮影された画像をアニメーションにしたものです。画面左側、機体の向こう側に見える地球が、少しずつ右へ移動しているのが映し出されています。ベピコロンボは時速10万km以上の速度で地球に近づいており、一連の画像を撮影している間に地球までの距離は28万1940kmから23万kmまで近づきました。最接近時には、高度約1万2700kmまで地球に近づきます。

ベピコロンボは、日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)の水星磁気圏探査機「みお」(MMO:Mercury Magnetospheric Orbiter)と、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の水星表面探査機(MPO:Mercury Planetary Orbiter)という2機のオービターで水星の観測を行おうというミッションです。

ベピコロンボは今回を含めて9回のフライバイを行います。4月10日の地球でのフライバイは、その最初のものです。今後、金星で2回、水星で6回のフライバイを行い、2025年後半に水星へ到着する予定です。

Image Credit: ESA/BepiColombo/MTM, CC BY-SA 3.0 IGO

http://www.esa.int/ESA_Multimedia/Images/2020/04/BepiColombo_closing_in_on_Earth_ahead_of_flyby