ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、大マゼラン銀河にある散開星団NGC 1755。120光年ほどの大きさがありますが、星団としては比較的小さな天体です。
星団は重力的に結びついた星の集団で、比較的若い星々からなる散開星団と、数百万個の古い星からなる巨大な球状星団の2種類に大きく分けられます。
一つの星団の中で、年齢や化学組成が異なる星の集団がどのようにして共存できるのかを理解するため、ハッブル宇宙望遠鏡がNGC 1755の中心部に向けられました。そのような星の集団を調べることで、星の誕生や死、一生などに関する情報を得ることができます。ハッブル宇宙望遠鏡のACS(掃天観測用高性能カメラ)とWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたこの画像では、NGC 1755の星団内の一つ一つの星が識別できています。
画像は2021年12月20日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」です。
Image Credit: ESA/Hubble & NASA, A. Milone, G. Gilmore
(参照)ESA/Hubble