NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえた火星のクレーター。
1つのクレーターの内部に、比較的大きなクレーターが2つ隣接して存在しています。クレーター内部に小さなクレーターが存在することは珍しくありませんが、この画像のような配置のクレーターはあまりみられません。中の2つのクレーターが、2つの隕石が同時に衝突したためにできたものなのか、あるいは別々の時期にできたものなのかは興味深い問題です。
このクレーターは、火星の北半球にあるアルバ山の東側にあります。アルバ山は、火星最大のオリンポス山や、タルシス三山などとともに、火星の赤道付近に広がるタルシス台地にある火山です。
2020年5月11日の「HiRISE Picture of the Day(HiPOD)」の画像です。画像は2018年6月24日に取得されました。
Image Credit: NASA/JPL/UArizona