大気の有無で見え方が異なる、土星の衛星タイタンとレア

この画像はカッシーニ探査機が撮影したもので、土星の衛星タイタン(中央)とレア(右)が映っています。

タイタンは土星最大の衛星で直径が約5150kmあります。一方のレアは土星で2番目に大きな衛星で直径は1528km。土星の衛星は、最大の衛星タイタンと2番目のレアでは3倍以上も大きさに差があります。

タイタンは、太陽系の衛星としては唯一、厚い大気に覆われています。上の画像で太陽光は逆光に近い角度から射しており、大気中のもやに太陽光が散乱してタイタンはリング状に見えています。一方、大気のないレアは輪郭がくっきりと映っています。

画像は2006年6月11日に撮影されました。撮影時、カッシーニ探査機はレアから約360万km、タイタンから約530万kmの距離に位置していました。

(参考記事)太陽系の衛星 大きさトップ10

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal