土星探査機カッシーニが紫外線で見た衛星タイタンの靄の層 | アストロピクス

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土星探査機カッシーニが紫外線で見た衛星タイタンの靄の層

この画像は、土星探査機カッシーニが土星最大の衛星タイタンをとらえたものです。2009年6月19日に紫外線で撮影されました。紫外線で見ることで、高高度でタイタン全体を取り巻く靄(もや)の層が映し出されています。

タイタンは衛星としては唯一、厚い大気に覆われています。大気上空の高高度にある靄の層の粒子は非常に小さく、可視光や赤外線よりも波長の短い紫外線を効率的に散乱します。そのため高高度の靄の観測は紫外線で行われました。

この画像は、カッシーニ探査機がタイタンの北極を見下ろしたものです。撮影時、カッシーニ探査機はタイタンから約130万kmの距離に位置していました。

Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute

(参照)Planetary Photojournal