44個の若い星を取り巻くガスと塵の円盤を大規模調査──重い星では惑星形成のプロセスが異なる!? | アストロピクス

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44個の若い星を取り巻くガスと塵の円盤を大規模調査──重い星では惑星形成のプロセスが異なる!?

これらの画像は、若い大質量星の周囲でみられた塵の円盤をとらえたものです。南米チリにあるジェミニ南望遠鏡で撮影されました。44個の若い大質量星を対象にした大規模調査の一部です。、

惑星は、若い星の周囲にあるガスと塵の円盤の中で形成されます。ジェミニ南望遠鏡による調査では、44個の恒星のうち80%で円盤が見つかりました。また新たな太陽系外惑星候補が1個と褐色矮星が3個発見されました。

これまでの観測で、円盤の中にはガスと塵粒子からなるリングがしばしば見られました。このようなリングは、新たに生まれた惑星が円盤と相互作用することでできると考えられています。

ただ今回の調査の結果、そのようなリングは太陽質量の3倍までの星の周囲だけで見つかりました。このことは、質量が太陽の3倍以上の恒星では、惑星形成の過程が異なる可能性があることを示唆しています。

Image Credit: International Gemini Observatory/NOIRLab/NSF/AURA/E. Rich (Michigan University)

(参照)NOIRLab