ホイヘンス・プローブが撮った土星の衛星タイタンの地表

土星最大の衛星タイタンは、分厚い大気におおわれています。土星探査機カッシーニには、タイタンの大気に突入させるためのホイヘンス・プローブを搭載していました。カッシーニが土星周回軌道に投入された半年後の2004年12月24日にホイヘンスはカッシーニから切り離され、翌年1月14日にタイタンへの着陸に成功しました。他の惑星の衛星に着陸したのは、歴史上初めての快挙でした。

この画像は、タイタンに着陸したホイヘンスが送ってきたものです。タイタン表面には液体メタンなどの湖や川があります。画像には、川に流されて角が取れて丸くなったかのような塊が映っていました。なお、一見すると大きな岩がゴロゴロ転がっているように見えるかもしれませんが、画像に映っているのはcmオーダーの小石程度の大きさの塊です。

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA07232

Image Credit: NASA/JPL/ESA/University of Arizona