火星の大峡谷の谷底に見られたうねる地層 | アストロピクス

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火星の大峡谷の谷底に見られたうねる地層

この画像は、火星のマリネリス峡谷の一部、カンドール・カズマ(谷)の谷底を、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターがとらえたものです。うねる流れのようにも見える地層が印象的な画像です。

画像に映る谷底の部分は、谷の縁から約4km下にあります。地層は砂や塵サイズの粒子からできています。それらの粒子は風か水によってこの場所へ運ばれてきました。そのようにしてできた堆積層が、おそらくは風によって侵食されたのではないかとみられます。

マーズ・リコネッサンス・オービターに搭載されたHiRISEというカメラのウェブページでは、HiRISEで撮影した画像を毎日1枚ずつ、HiPOD(HiRISE Picture of the Day、HiRISEの今日の1枚)として紹介しています。冒頭の画像は2006年12月29日に撮影されたもので、、2020年6月13日のHiPODとして紹介された画像です。

Image Credit: NASA/JPL/UArizona

https://www.uahirise.org/hipod/PSP_001984_1735