翼の折れた火星ヘリコプター 探査車が415mの距離から撮影 | アストロピクス

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翼の折れた火星ヘリコプター 探査車が415mの距離から撮影

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車パーサヴィアランスが、観測装置スーパーカムの一部であるリモートマイクロイメージャー(RMI)を使ってとらえたものです。2024年2月24日(1072火星日)に撮影されました。

画像の右側に、火星ヘリコプター「インジェニュイティ」が映っています。インジェニュイティは、2024年1月18日に実施された72回目の飛行時にローターブレード(回転翼)が損傷して飛行不能となり、25日に運用終了を発表しました。

画像中央やや左側には、ローターブレードの一部が地表に落ちているのが映っています。ブレードは、火星ヘリ本体からは約15メートル離れたところに落ちています。インジェニュイティのチームは、72回目の飛行の終了時に、火星ヘリが地表に衝突してブレードが外れた可能性を検討しているとのことです。

こちらは火星ヘリコプターのクローズアップ。

こちらは外れたブレードのクローズアップです。

冒頭の画像は、RMIで撮影した7枚の画像をモザイク合成したものです。画像の撮影時、パーサヴィアランスは火星ヘリコプターから約415メートル離れたところにいました。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech/LANL/CNES/CNRS

(参考記事)NASAの火星ヘリコプター、ローターブレードが損傷し運用を終了

(参照)Planetary Photojournal