天王星最大の衛星チタニアを、NASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星探査機ボイジャー2号がとらえた画像です。ボイジャー2号は1986年1月24日に天王星に最接近しました。画像はそのときに撮影されたものです。(参考記事)ボイジャー2号の主な成果は?
チタニアの半径は788.9km(直径約1578km)で、天王星から43万6300kmのところを8.706日で公転しています。自転周期は公転周期と同じ8.706日となっており、地球の月と同じように、つねに同じ面を天王星に向けています。太陽系全体でみると、チタニアは衛星としては8番目に大きな天体です。(参考記事)太陽系の衛星 大きさトップ10
上の画像ではチタニアの右下の昼夜境界付近に、長さ1600kmほどに及ぶ「メッシーナ渓谷」と呼ばれる巨大な谷地形の一部が見えています。右上に見えるクレーターは「ガートルード・クレーター」と名づけられています。
チタニアが発見されたのは、ボイジャー2号の最接近からさかのぼること約200年前、1787年1月11日のことでした。イギリスの天文学者ウィリアム・ハーシェルが、天王星の衛星で2番目に大きなオベロンとともに発見しました。
Image Credit: NASA/JPL