史上初めて観測された小惑星の衛星ダクティル | アストロピクス

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史上初めて観測された小惑星の衛星ダクティル

30年前の今日、1993年8月28日、NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ガリレオは、木星へ向かう途中で小惑星イダ(アイダ)に接近して観測を行いました。

ガリレオ探査機がイダに最接近する4分ほど前、約3900kmの距離から撮影した画像に、イダの衛星が偶然とらえられました。小惑星の衛星が直接観測されたのは、このときが初めてのことです。

イダの衛星はその後「ダクティル」と名付けられました。冒頭の画像はガリレオ探査機が撮影したダクティルです。ダクティルの大きさは約1.2×1.4×1.6km。直径80m以上のクレーターが10個以上確認されており、画像の昼夜境界付近にある大きなクレーターは直径約300mあります。画像が撮影されたとき、イダはダクティルから約90km離れたところ、画像左のフレーム外にありました。

(参考記事)史上初めて観測された小惑星の衛星 〜 小惑星イダと衛星ダクティル

Image Credit: NASA/JPL

(参照)Planetary Photojournal