この画像は、土星探査機カッシーニが土星の衛星テティスの表面をとらえたものです。2005年9月24日、カッシーニ探査機がテティスに接近した際に撮影されました。氷の大地に刻まれた「イサカ・カズマ(Ithaca Chasma)」と呼ばれる長大な断崖地形の南端部分が映っています(画像は右が北)。
イサカ・カズマとその周辺には数多くのクレーターが見られます。クレーターはイサカ・カズマの上に形成されていることから、断崖が古い地形であることが分かります。
テティスのクレーターの底の部分には明るい物質が見られます。これはクレーターの底に暗い物質が見られる、土星の衛星ヒペリオンとは逆の状況になっています。
撮影時、カッシーニ探査機はテティスから約3万2300kmの距離に位置していました。画像の解像度は1ピクセルあたり190mです。
Image Credit: NASA/JPL/Space Science Institute