ソーラー・オービターがフライバイ時にとらえた金星 | アストロピクス

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ソーラー・オービターがフライバイ時にとらえた金星

2021年8月9日、ESA/NASAの太陽探査機ソーラー・オービターが金星でフライバイを行い、金星表面から7995kmのところを通過しました。上のアニメーションは、ソーラー・オービターの観測装置SoloHIで撮影された金星です。

アニメーションでは左から金星が接近してきます。太陽は右上の画面外にあります。金星の夜側(太陽光が当たらない領域)は、三日月形の明るい光に取り囲まれて暗い半円状に見えています。背景に映る2つの恒星は、おうし座の星です。

今回のフライバイは、ソーラー・オービターにとって2回目の金星フライバイでした。ソーラー・オービターは2021年11月には地球でのフライバイ、そして2022年から2030年にかけて金星であと6回のフライバイを予定しています。ソーラー・オービターは金星の重力を利用して公転軌道を傾けていき、最終的には太陽の北極と南極を初めて撮影することになっています。

なおソーラー・オービターの金星フライバイの翌日、2021年8月10日には、日欧共同の水星探査機ベピコロンボが金星フライバイを行いました。

Image Credit: ESA/NASA/NRL/SoloHI/Phillip Hess

(参照)NASA