ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた宇宙に浮かぶネックレス

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた「ネックレス星雲」。最近になって発見された惑星状星雲で、や座の方向、1万5000光年の距離にあります。ネックレスのリングは差し渡し19兆kmほど。高密度の明るいガスのかたまりが、中央にある星からの紫外線を受けて点々と輝いています。

太陽と同じくらいの質量の恒星は、年老いると赤色巨星となり、さらに時間が経つと星の外層のガスがゆっくりと離れていって惑星状星雲になります。惑星状星雲は、中心に残された星から放射される紫外線が周囲のガスを電離することで輝いてみえます。

ネックレス星雲を作り出したのは、2つの星からなる連星です。1万年ほど前、連星のうちの片方の星が、年老いてもう一方の星を包み込みほどまで膨張しました。それにより大きい方の星の自転スピードが速くなり、星の外層のガスが宇宙空間へ広がっていきました。遠心力のため、大部分のガスは星の赤道に沿って広がっていき、ガスのリングが作られました。そのリングの中でもガスの密度の高い部分が、輝いてネックレスのようにみえているのです。

画像は2011年8月15日に、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされたものです。なおネックレス星雲をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像は、2021年4月26日に「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開されたものもあります。アストロピクスでも紹介済みですので、興味のある方はこちらをご覧ください。

Image Credit: NASA, ESA and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

(参照)ESA/Hubble