4億光年以上離れた銀河LEDA 132905で発生したIa型超新星 ハッブル望遠鏡が撮影 | アストロピクス

4億光年以上離れた銀河LEDA 132905で発生したIa型超新星 ハッブル望遠鏡が撮影

この画像はハッブル宇宙望遠鏡がとらえたもので、ちょうこくしつ座の方向、4億光年以上離れたところにある銀河LEDA 132905が映っています。銀河中心の左に、ややピンク色をした明るい点が見えています。その点は、「SN 2022abvt」という超新星です。ハッブル望遠鏡は、発見から約2か月後にこの超新星を観測しました。

Ia型超新星は、高密度の白色矮星が伴星からガスを吸い寄せ、質量が限界に達したときに大爆発するタイプの超新星です。明るさの最大値がほぼ一定なので、最も明るいときの絶対等級を求めて見かけの明るさと比べることで距離を測定できます。

SN 2022abvtは、ATLAS(小惑星地球衝突最終警報システム)によって発見されました。その名の通りATLASは地球付近にある小惑星を発見するためのシステムですが、超新星や変光星のような突然明るくなったり暗くなったりする天体も監視しています。

画像はハッブル望遠鏡のWFC3(広視野カメラ3)で撮影されたもので、ハッブル望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」として2025年2月3日に公開されました。

(参考)「ハッブル今週の1枚」記事一覧

Image Credit: ESA/Hubble & NASA, R. J. Foley (UC Santa Cruz)

(参照)ESA/Hubble