ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の火星探査機マーズ・エクスプレスがとらえた、火星のマリネリス峡谷の中央部。マリネリス峡谷は、火星の赤道付近に東西に伸びる、長さ4000kmにも及ぶ大峡谷です。この画像は、マリネリス峡谷の幅が最も広い場所を映したものです。
上の画像は立体画像になっており、南側の上空からマリネリス峡谷を見ています。手前側にメラス・カズマ(谷)、その奥にカンドール・カズマ、さらにその奥、地平線近くにオフィール・カズマが見えています。それぞれの谷は、幅が約200km、深さが5000〜7000mもあります。
冒頭の画像と同じ領域を真上から見たものです。約300×600kmの領域が映っており、北が上になっています。
マーズ・エクスプレスは2003年6月2日に打ち上げられました。上の画像のデータは打ち上げの翌年、2004年4月24日と5月2日に得られたものです。
ESA/DLR/FU Berlin (G. Neukum), CC BY-SA 3.0 IGO