この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)のスピッツァー宇宙望遠鏡が、わし星雲(M16)を赤外線でとらえたものです。
わし星雲は、へび座の方向、約6500光年の距離にあります。わし星雲の中心部には、ハッブル宇宙望遠鏡やジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が撮影したこともある有名な「創造の柱(Pillars of Creation)」があります。この画像にも中央右下側に創造の柱が映っています。
ガスと塵からなるこのような柱状の構造は、星形成領域でよくみられます。大質量星からの紫外線や恒星風に耐えて残った領域です。
この画像は、2003年8月に打ち上げられ、2020年1月にミッションを終了したスピッツァー望遠鏡のアーカイブデータから、打ち上げ20周年を受けて作成されたものです。波長が4.5μm、8.0μm、24μmの赤外線がそれぞれ青、緑、赤で示されています。
(参考記事)わし星雲の「創造の柱」 〜 ハッブルが2014年に撮影、ウェッブ望遠鏡がとらえた「創造の柱」
Image Credit: NASA/JPL-Caltech