夏になり氷が後退した火星のクレーターの壁面 | アストロピクス

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夏になり氷が後退した火星のクレーターの壁面

火星周回機トレース・ガス・オービター(TGO)が、火星の北半球にあるコロリョフ・クレーターの壁をとらえた画像です。2019年11月1日、コロリョフ・クレーター上空を飛行した際に撮影されました。

コロリョフ・クレーターは直径80kmのクレーターで、内部に巨大な氷床が存在しています。撮影時は火星の北半球の真夏の時期でした。表面を覆っていた二酸化炭素の氷(ドライアイス)は後退し、水の万年氷の層や火星表面が顔を出します。

TGOは、ESA(ヨーロッパ宇宙機関)とロシア・ロスコスモスが共同で進めるエクソマーズ計画で打ち上げられた探査機です。2016年3月に打ち上げられ、同年10月に火星の周回軌道に入りました。

なおコロリョフ・クレーターの全体像については過去記事「分厚い氷が常に存在! 火星のコロリョフ・クレーター」をご覧ください。

Image Credit: ESA/Roscosmos/CaSSIS, CC BY-SA 3.0 IGO

(参照)ESA