ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた惑星状星雲NGC 3918。ケンタウルス座の方向、約4900光年の距離にあります。
太陽と同じくらいの質量の星は、進化の最終段階で赤色巨星となり、やがて星の外層からガスが放出されて広がっていき、中心に星の“芯”が残されます。周囲に広がったガスが中心の星からの紫外線を受けて電離して輝いているのが惑星状星雲です。
NGC 3918のこの画像を見ると、内側の明るい内殻と、より外側にある外殻とに分かれています。これはガスが異なる時期に別々に放出されたからだと思われるかもしれません。しかし実際には、同時期に放出されたガスが、異なる速度で広がっていることが研究から示唆されています。
画像は2010年8月2日にリリースされた、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」の画像です。
Image Credit: ESA/Hubble and NASA