ハッブルがとらえた原始惑星状星雲「ミンコフスキーの足跡」 | アストロピクス

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ハッブルがとらえた原始惑星状星雲「ミンコフスキーの足跡」

ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた原始惑星状星雲M1-92(ミンコフスキー92)。老化した星の両側に2つのタマネギ形の構造がある独特な形状をしています。はくちょう座の方向、8000光年の距離にあります。M1-92は、「ミンコフスキーの足跡」「足跡星雲」などとも呼ばれます。ちなみにミンコフスキーというのは、ドイツ生まれの天文学者ルドルフ・ミンコフスキーのことです。

惑星状星雲は、中心星からの紫外線によって周囲のガスが電離して輝く輝線星雲です。ミンコフスキーの足跡は現在、中心星の光を反射して光る反射星雲ですが、数千年後には中心星が今よりも高温になり、星からの紫外線が周囲のガスを電離するようになると見られています。

画像は2011年7月11日に、ハッブル宇宙望遠鏡の「今週の1枚(Picture of the Week)」としてリリースされたものです。

Image Credit: ESA/Hubble & NASA

(参照)ESA/Hubble