この画像には超新星残骸「カシオペヤ座A」が映っています。チャンドラX線望遠鏡のX線(青)とジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の赤外線(オレンジ、白、青)の画像を合成したものです。
カシオペヤ座Aは、地球から約1万1000光年の距離にあります。大質量星は一生の最後に「超新星爆発」と呼ばれる大爆発を起こします。カシオペヤ座Aのような天体は、その超新星爆発の残骸です。カシオペヤ座Aでは、超新星爆発によって吹き飛ばされた物質からなる殻のような構造がみられます。
(参考記事)ウェッブ望遠鏡が近赤外線でとらえた超新星残骸「カシオペヤ座A」
1999年7月に打ち上げられた、NASA(アメリカ航空宇宙局)のチャンドラX線望遠鏡は、2024年7月で25周年を迎えました。打ち上げ25周年を記念して、チャンドラ望遠鏡のX線データを含む25点の新たな画像が公開されました。冒頭の画像は、その25点のうちの1枚です。チャンドラ望遠鏡は打ち上げ以来、カシオペヤ座Aを何度も観測してきました。
Image Credit: X-ray: NASA/CXC/SAO; Infrared: NASA/ESA/CSA/STScI/D. Milisavljevic (Purdue Univ.), I. De Looze (UGent), T. Temim (Princeton Univ.); Image Processing: NASA/CXC/SAO/J. Schmidt, K. Arcand, and J. Major