ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡もハッブル宇宙望遠鏡も、太陽系の天体から宇宙のほぼ果ての銀河まで、さまざまな天体や現象を観測してきました。では、その2つの宇宙望遠鏡は、まさに今この瞬間、何を見ているのでしょうか。
それを知ることができるウェブアプリケーション「Space Telescope Live」を、ハッブル望遠鏡とウェッブ望遠鏡の運用を行なっているSTScI(宇宙望遠鏡科学研究所)やNASA(アメリカ航空宇宙局)が公開しています。
現在進行中の観測についてさまざまな情報がわかる
このウェブアプリケーションはもともと、ハッブル望遠鏡のターゲットをリアルタイムで更新して配信するために2016年に開発されたものです。ユーザーインターフェースの再設計と機能の拡張も行なったうえで、ウェッブ望遠鏡の対応バージョンも公開されています。
Space Telescope Liveでは、2つの宇宙望遠鏡が撮影している画像をリアルタイムで見ることができるわけではありませんが、現在の観測対象が何かということだけでなく、その観測対象が空のどこにあるのかについても知ることができます。またその観測がいつ始まりいつ終わるのか、どの観測機器を使っているのか、誰が研究を主導していてどんなテーマの観測なのかなどについても知ることができます。それぞれの観測提案へのリンクもあります。
過去の観測にもアクセスでき、ウェッブ望遠鏡では2022年1月の最初の試運転まで、ハッブル望遠鏡は運用をスタートした1990年5月までさかのぼることができるとのことです。
デスクトップPCやモバイルデバイスで動作するように設計されているとのことですので、興味のある方はアクセスしてみてはいかがでしょうか。