ハッブルが赤外線でとらえた、わし星雲の「創造の柱」 | アストロピクス

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ハッブルが赤外線でとらえた、わし星雲の「創造の柱」

へび座の方向、6500光年の距離にある「わし星雲(M16)」にある「創造の柱(Pillars of Creation)」を、ハッブル宇宙望遠鏡が近赤外線で撮影した画像です。

近赤外線で見ると、可視光ではガスや塵に隠されて見えない部分を見ることができます。この画像では、柱の向こうの背景の星や、可視光では柱の内部に隠されて見えなかった星が見えています。

わし星雲のガスは、大質量星からの紫外線によって熱せられて蒸発し、また大質量星からの強烈な恒星風によって侵食されています。創造の柱は、そのような蒸発や侵食に耐えて残ったものです。このような柱状の構造は、さまざまな星雲で見られます。

この赤外線画像は、柱の上端部分の密度が高いため恒星風をさえぎり、“風下”側が侵食をまぬかれて柱状の構造ができたことを示しています。

これは可視光で撮影した画像と、近赤外線で撮影した画像を並べたものです。左右で同じ範囲が映っています。

Image Credit: NASA, ESA, and the Hubble Heritage Team (STScI/AURA)

https://hubblesite.org/contents/media/images/2015/01/3472-Image.html