赤外線で見たカメレオン座の反射星雲IC 2631 | アストロピクス

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赤外線で見たカメレオン座の反射星雲IC 2631

この画像は、ESO(ヨーロッパ南天天文台)が2023年7月17日に「今週の1枚(Picture of the Week)」として公開したもので、カメレオン座の反射星雲IC 2631が映っています。南米チリ、ESOパラナル天文台にあるVISTA望遠鏡により赤外線で撮影された画像です。

IC 2631は、塵の雲が恒星の光を反射して輝く反射星雲です。この星雲は主に、画像中央右にみえる恒星HD 97300によって照らされています。HD 97300は、この付近で最も若く最も大質量で、最も明るい星の1つです。

IC 2631は、ガスと塵からなる広大なカメレオン分子雲複合体の中で最も明るい星雲です。そこでは生まれたばかりの星や形成途中の星が多数存在しています。

画像に映る領域を可視光で見ると、塵により奥からの光がさえぎられて暗く見える部分があります。しかし赤外線は塵にほとんど妨げられずに通過できるため、雲の内部を垣間見ることができます。

Image Credit: ESO/Meingast et al.

(参照)ESO