ケプラーの超新星残骸 X線、赤外線、可視光の合成画像 | アストロピクス

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ケプラーの超新星残骸 X線、赤外線、可視光の合成画像

この画像に映っているのは「ケプラーの超新星」とも呼ばれる超新星SN 1604の残骸です。ハッブル宇宙望遠鏡の可視光画像に、チャンドラX線望遠鏡のX線画像(青)と、スピッツァー宇宙望遠鏡の赤外線画像(赤)が重ねられたものです。チャンドラ望遠鏡のデータは、爆発後の強烈な爆風を示しています。

SN 1604は、西暦1604年に観測された超新星です。へびつかい座で発生した星の大爆発の光が、約2万年かけて地球に届いたのです。

SN 1604は「Ia型」というタイプの超新星です。これは白色矮星に伴星からガスが降り積もったり、白色矮星同士が合体したりすることで、白色矮星がある限界の質量を超えたときに爆発します。

2023年9月13日、NASA(アメリカ航空宇宙局)のサイトなどで、チャンドラX線望遠鏡と他の望遠鏡の画像を組み合わせた画像が5点、公開されました。冒頭の画像は、そのうちの1枚です。

Image Credit: NASA/CXC/SAO; Optical: SDSS; NASA/ESA/STScI; IR: NASA/JPL-Caltech/Spitzer; Image processing: NASA/CXC/SAO/N. Wolk, K. Arcand

(参照)Chandra X-ray ObservatoryNASA