中央丘と階段状の壁をもつ水星の名も無きクレーター | アストロピクス

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中央丘と階段状の壁をもつ水星の名も無きクレーター

この画像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の水星探査機メッセンジャーが撮影したもので、水星表面にある直径42kmの名も無きクレーターが映っています。

画像には複雑クレーターに特徴的な中央丘や、クレーターの階段状の壁がくっきりと見えています。クレーターの底が滑らかなのは、おそらく衝突による加熱で溶融した岩石(インパクトメルト)が固まったためと見られます。クレーターの周囲には衝突時の噴出物も見えています。

画像は2012年7月22日に撮影されたもので、メッセンジャーによる高解像度ターゲット観測として取得されました。これは水星表面の小さな領域において、通常より高解像度での観測を行ったものです。水星全体をこのような高解像度で観測することはできませんが、科学的関心の高い領域についてこのモードでの観測が行われました。

Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution of Washington

(参照)Planetary Photojournal