NASAの太陽探査機、距離850万km、時速58万km以上で近日点を通過 | アストロピクス

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NASAの太陽探査機、距離850万km、時速58万km以上で近日点を通過

NASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブが2021年11月21日17時25分(日本時間)、10回目の近日点通過を行いました。

近日点通過時、パーカー・ソーラー・プローブは太陽表面から約850万kmまで接近、その際の速度は時速58万6864kmに達しました。接近距離、速度ともに、パーカー・ソーラー・プローブの持つこれまでの記録を更新しました。この速度は、地球〜月の間(約38万4400km)を約40分で駆け抜けるほどの速度です。

今回の接近時に取得された、太陽風や塵などについての科学的なデータは、12月23日から1月9日にかけて地球へ送信される予定とのことです。

パーカー・ソーラー・プローブは今後も太陽へさらに接近し、速度も上げる予定です。2023年8月と2024年11月の金星フライバイを経て、パーカー・ソーラー・プローブは2024年12月には太陽表面から620万km以内に接近することになっています。

Image Credit: NASA/Johns Hopkins APL/Steve Gribben

(参照)Parker Solar Probe