太陽観測衛星SDOがとらえた2023年3月8日のプロミネンス噴出 | アストロピクス

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太陽観測衛星SDOがとらえた2023年3月8日のプロミネンス噴出

2023年3月8日5時30分ごろ(日本時間)、太陽表面でフィラメント噴出が発生しました。画像はNASA(アメリカ航空宇宙局)の太陽探査衛星SDOが、その際のフィラメント噴出をとらえたものです。SDOの観測装置の1つ「AIA(Atmospheric Imaging Assembly)」を使い、30.4ナノメートルの極端紫外線で撮影されました。

太陽の表面(光球)の上には「彩層」と呼ばれる大気層があり、そのさらに上に「コロナ」と呼ばれる上層大気が広がっています。プロミネンスは、コロナに浮かぶ比較的低温のプラズマの雲です。プロミネンスは、画像のように宇宙空間へ向かって噴出することがあります。

こちらの映像はAIAを使い30.4ナノメートルの極端紫外線で撮影した画像をもとに作成されたものです(Credit: SDO/NASA/Helioviewer.org)。映像の開始から終わりまでの実際の時間は2時間10分ほど。画面右上には、大きさの比較のため同縮尺の地球の画像が置かれています。

Image Credit: Courtesy of NASA/SDO and the AIA, EVE, and HMI science teams.

(参照)SDOHelioviewer.org