この画像に映っているのは、NGC 4496と呼ばれる銀河です。ハワイ島、マウナケア山頂付近にある「すばる望遠鏡」の超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam(ハイパー・シュプリーム・カム、HSC)で撮影されました。
この天体はNGC 4496A(上の大きな銀河)とNGC 4496B(下の小さな銀河)という2つの渦巻銀河からなります。一見すると2つの銀河が衝突しているように見えます。
しかし実際には、偶然同じ方向に見えているだけで、地球からの距離が大きく異なります。NGC 4496Aは地球から約4700万光年、NGC 4496Bは約2億1200万光年の距離にあります。
すばる望遠鏡は、ハワイ島のマウナケア山頂付近に設置されている、口径8.2mの巨大望遠鏡です。すばる望遠鏡は、1999年1月のファーストライト以来、2024年で25周年を迎えました。25周年を記念して、国立天文台は2024年4月から毎月2枚ずつ、すばる望遠鏡が撮影した天体画像を紹介しています。今回紹介した画像は、2024年12月25日に、すばる望遠鏡のウェブページで紹介されたものです。
(参考記事)偶然重なってみえる2つの銀河NGC 4496AとNGC 4496B ハッブル望遠鏡が撮影
(参考)すばる望遠鏡25周年記念画像
Image Credit: 国立天文台; 画像提供: 田中賢幸
(参照)すばる望遠鏡