NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査機マーズ・リコネッサンス・オービターが火星の砂丘をとらえた画像です。小さな塊のようにも見える部分は「バルハン砂丘」と呼ばれる砂丘で、そこから風下側に直線的に伸びる「線状砂丘」も映っています。
バルハン砂丘は一般的に、風上側は傾斜がゆるやかで、風下側の傾斜は急になっています。また風下側に角(つの)のような形があらわれるのも特徴です。この画像のバルハン砂丘も、よく見ると風下側に小さな角のような形があるのが分かります。
線状砂丘は一般的に、少なくとも二つの異なる卓越風が吹いている状態を示しており、その平均的な方向に沿って砂が伸びます。
Image Credit: NASA/JPL-Caltech/University of Arizona