探査車がとらえた火星の夜明けから夕暮れまで | アストロピクス

探査車がとらえた火星の夜明けから夕暮れまで

この映像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星探査車キュリオシティがとらえたもので、現地の夜明けから夕暮れまでの間に、探査機の影が動いているようすが映っています。

画像は2023年11月8日(4002火星日)に、キュリオシティのハザードカメラ(Hazcams)で撮影されました。ハザードカメラは通常、危険な岩や斜面などを検知するために使われます。この日は、火星の雲や塵旋風(ダストデビル)などの気象現象をとらえることを期待して、ハザードカメラを使い12時間にわたって画像を記録することになりました。

画像には、残念ながら気象現象は映っていませんが、火星表面での時間経過をまるで日時計のように見ることができます。

冒頭の映像は、前半が前方ハザードカメラ、後半が後方ハザードカメラで撮影した画像をつなげたものです。太陽が出て空が明るくなると、それぞれ機体の影が逆の向きに移動していきます。うす暗い時間帯では露光時間が増え、白い点状のノイズが生じています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)NASA