木星探査機ジュノーと火星探査機インサイト、ミッション延長が決定

ジュノー(左)とインサイト(右)の想像図
ジュノー(左)とインサイト(右)の想像図

NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機ジュノーと火星探査機インサイトのミッションが延長されることになりました。科学分野、運用、ミッション管理などの専門家からなる独立調査委員会がミッションの継続を勧告したことを受けたものです。

ジュノーは2016年7月に木星に到達し観測を続けてきました。木星の内部構造や磁場、磁気圏についての発見を行い、木星大気のダイナミクスがこれまで考えられていたよりもはるかに複雑であることを発見しました。ミッションは当初、2018年2月までの予定でしたが2021年7月まで延長され、今回さらに2025年9月まで延長されることが決まりました。木星の主要な観測を継続するだけでなく、リングや大型衛星など木星系全体に調査対象を拡大するとのことです。ガニメデやエウロパ、イオなどの衛星へのフライバイも計画されています。

インサイトは2018年11月に火星に着陸し観測を続けてきました。インサイトは火星の地殻やマントルなどの理解を深めるために、高感度の地震計を設置して運用しています。当初の予定では少なくとも2020年11月まで運用される予定でしたが、今回2022年12月まで2年間延長されることになりました。延長ミッションでは、長期間にわたる高品質地震データセットを作成することに焦点を当てています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech

(参照)NASA JPL