チャンドラX線望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡でとらえた超新星残骸N103B | アストロピクス

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チャンドラX線望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡でとらえた超新星残骸N103B

2019年10月30日、チャンドラX線望遠鏡とハッブル宇宙望遠鏡の画像を合成した天体画像が6点、公開されました。それらの画像は、ジュディ・シュミット氏によって作成されたもので、いずれもかじき座の方向、約16万光年の距離にある大マゼラン銀河にある天体です。

上の画像はそのうちの1つで、超新星残骸「N103B」をとらえたものです。N103Bは、Ia型の超新星爆発によって生じた残骸です。

チャンドラのX線画像は、超新星爆発で生じた衝撃波によって加熱された数百万度の高温ガスを示しています。ハッブルの画像ではフィラメント状の構造がみられます。

なお画像右側で赤く見えているガスは、NGC 1850という星団の一部です。

こちらはハッブル宇宙望遠鏡が撮影したN103Bの画像です。

こちらはチャンドラX線望遠鏡が撮影したN103Bの画像です。冒頭の画像は、これらの画像を合成したものです。

Image Credit: Enhanced Image by Judy Schmidt (CC BY-NC-SA) based on images provided courtesy of NASA/CXC/SAO & NASA/STScI.

https://chandra.harvard.edu/photo/2019/archives/