チャンドラX線望遠鏡がとらえたティコの超新星残骸の最新画像

NASA(アメリカ航空宇宙局)のチャンドラX線望遠鏡がX線でとらえたティコの超新星残骸の画像です。カシオペヤ座の方向、1万3000光年の距離にあります。

1572年11月、デンマークの天文学者ティコ・ブラーエは、カシオペヤ座の方向に光り輝く新しい星を発見しました。その新しい星は、現在では「ティコの超新星」と呼ばれています。新星と名付けられていますが、その正体は星が死ぬときの大爆発(超新星爆発)です。

超新星爆発によって生じた衝撃波は、吹き飛ばされた星の物質やまわりにあるガスなどを加熱して高温になりX線で明るく輝きます。このような天体は「超新星残骸」と呼ばれます。冒頭の画像はティコの超新星残骸をいくつかの波長のX線でとらえて合成したものです。

ケイ素から放出されたX線が赤と青に色付けられています。赤は地球から遠ざかるケイ素、青は地球に向かってくるケイ素です。それ以外の色(黄、緑、青緑、オレンジ、紫)は、X線のエネルギーや元素が異なるものを示しています。それらの色については運動方向は分けられていません。なお背景の星空の画像は可視光で撮られたもので、チャンドラの画像ではありません。

冒頭の超新星残骸の画像には、明るい塊状の部分がみられます。この塊状の部分が超新星爆発そのもので生じたのか、あるいは爆発の余波で後から生じたのかについて、天文学者は興味をもっています。コンピュータ・シミュレーションの結果と比較したところ、爆発によって生じたことが示唆されました。

Image Credit: X-ray: NASA/CXC/RIKEN & GSFC/T. Sato et al; Optical: DSS

https://chandra.harvard.edu/photo/2019/tycho/

https://www.nasa.gov/mission_pages/chandra/images/the-clumpy-and-lumpy-death-of-a-star.html


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