ガリレオ探査機が北極方向から見た月 | アストロピクス

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ガリレオ探査機が北極方向から見た月

地球からみると、月は常に同じ面を向けているので、いつも同じ模様がみえています。上の画像に映っているのは月ですが、ふだん私たちがみる月とは表面のようすが異なります。実はこの画像は地球からみたものではなく、宇宙空間から木星探査機ガリレオが撮影したものです。

1989年10月18日に打ち上げられたガリレオは、金星や地球の重力を利用して加速するスイングバイを行なったのちに木星に向かいました。上の画像は、地球で行われた2度のスイングバイのうち1度目の時(1990年12月7日)に、月の北極側から撮影されました。

画像の左側が地球に向いている面で、溶岩に満たされたいくつかの“海”が映っています。左上の縁近くにみえているのが「雨の海」、その下に「晴れの海」がみえています。さらにその下に「静かの海」や「危難の海」なども映っています。なお、「静かの海」はウサギの頭にあたる部分です。

Image Credit: NASA/JPL/USGS

https://photojournal.jpl.nasa.gov/catalog/PIA00404