火星ヘリ「インジェニュイティ」、48回目の飛行映像

この映像は、NASA(アメリカ航空宇宙局)の火星ヘリコプター「インジェニュイティ」の48回目の飛行時に撮影されたものです。

このタイムラプス映像は、インジェニュイティの胴体部分に取り付けられているナビゲーションカメラで撮影された画像を元に作成しました。ナビゲーションカメラのデータは、飛行中にリアルタイムで位置や姿勢を決定するために使われており、飛行中に火星表面を追跡するため真下を向いています。

映像では、画面右側に映るインジェニュイティの影が上昇とともに小さくなっていき、着陸時に再び影が大きくなるのが映っています。画面右上には、インジェニュイティの脚が見えています。

48回目の飛行は、2023年3月21日(741火星日)に行われました。最高速度は秒速4.65mで飛行距離は398m、最高高度12mで、149.9秒間飛行しました。「Airfield Iota」と呼ばれる地域で離陸し、「Airfield Kappa」と呼ばれる地域に着陸しました。

インジェニュイティは、パーサヴィアランスに連れられて火星に降り立ちました。2021年4月に初飛行に成功、その後、当初の予想をはるかにこえて稼働しており、現在も飛行を続けています。

Image Credit: NASA/JPL-Caltech
映像制作: Noriaki Okamoto

(参照)Mars Helicopter Tech Demo