こちらの映像は、木星探査機ジュノーが木星へ最接近する前後に撮影した画像をもとに作成されたものです。時間が進み木星へ近づいていくにつれて木星表面の雲が眼前に迫ってきます。探査機の特等席に乗っているかのような迫力映像となっています。
ジュノー探査機は2016年7月に木星へ到達してからしばらくは53日間で木星を1周していました。2021年6月には衛星ガニメデでのフライバイにより1周43日間の軌道、2022年9月29日には衛星エウロパへのフライバイにより1周38日間の軌道で木星を周回するようになりました。映像は、2022年11月6日に行われた46回目の木星最接近のときの画像をもとに作成されました。
ジュノー探査機は木星に最接近するたびに、搭載しているジュノーカムというカメラで木星表面を撮影しています。そのデータは一般に公開され、誰でも処理することが可能です。映像は、市民科学者のGerald Eichstädt氏が、ジュノーカムで撮影された画像を処理して色やコントラストを強調、複数の画像を組み合わせて動画にしたものです。
参考記事:木星への接近をジュノー探査機視点でみた動画が公開された!、ガニメデと木星のフライバイを探査機目線で再現した動画が公開された
Image Credit:
Image data: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS
Image processing: Gerald Eichstädt